あらすじ
「布団の中で、羊を一億匹くらい数えたい……」
一日15時間の超絶肉体労働に耐えていた新米パティシエの綿貫なぎ(23)は、ある朝、羊の群れに轢かれて異世界へ旅立ってしまった。
転移先で授かったのは『銅貨でお菓子作りの材料や道具を買える』という地味なスキル。
なーんだハズレスキルか、と思いきや――
現代クオリティの「真っ白なお砂糖」や不純物ゼロの「小麦粉」、スーパーで買えるレベルの「スパイス」は、中世ヨーロッパ風の異世界では市場を崩壊させかねない国家機密レベルの超チートアイテムだった!?
命を狙われかねない危険なスキルを隠すため、王城でひっそりホットケーキを焼いたら――
そのあまりの美味しさに、第一王子のリュシアンから唐突すぎるプロポーズを突きつけられる!
「結婚して俺のために菓子を作るか、修道院へ行くか、選べ」
「……たっぷり睡眠時間をくれるなら結婚します!」
これは、二度とブラック環境で働きたくないパティシエが、現代スイーツで王宮の人々の胃袋を掴みながら、極上のホワイト待遇(?)を勝ち取っていく物語。