あらすじ
何十年もの間、森の奥深くで独り静かに暮らす、物静かで孤独な少女がいた。
彼女の唯一の話し相手は、魔法で作り出した自分自身のレプリカ。
世界に名だたる大魔導師の一人として不老不死の命を手に入れた彼女だったが、人間である以上、孤独感に苛まれるのは当然のことだった。
何しろ、表情ひとつ変えない「自分そっくりの存在」と二人きりで、深い森に引きこもっているんだから。
寂しさに耐えかねた彼女が、その度に決まってすることといえば……
......自分のレプリカを相手に、いかがわしい行為に耽ることだけだった。
もともとリリーは、誰とも恋愛関係を築くつもりはなかった。なぜなら、命あるものはすべて、いつかは死にゆく運命だからだ。
そして、その事実こそが彼女の孤独をいっそう深めていた。
そんなある日、森の景色に飽き飽きした彼女は、気まぐれに外の世界へ足を踏み出す、そこで彼女が出会ったのは、生まれて初めて自分の心を激しくときめかせる、一人の王女の姿だった。
まさか自分が初めて恋に落ちた相手が、自分と同じ「女の子」だなんて、彼女自身も思いもしなかったのだ。