あらすじ
過労死した、三十二歳のサラリーマン・三田雄介。気づけば、乙女ゲームの世界で、断罪され処刑される運命の悪役令嬢——ラヴィニア・ド・クロワに、転生していた。
このままでは、待っているのはバッドエンドだけ。ならば、と俺は決めた。前世で叩き込まれた処世術で生き延びてやる。
選んだ生存戦略は、いちばん地味で無害そうな相手——「氷公」と呼ばれる辺境の侯爵アイゼンとの契約結婚。互いに不干渉、利害だけの情のない婚姻。そのはずだった。
ところが。俺の「嘘をつかない」という、ただそれだけの不器用さが、凍りついた氷公の心を少しずつ溶かしていって——。
おっさんの中身で挑む悪役令嬢の生存戦略。断罪エンドはお断りだ。