あらすじ
男は生まれたときから自分が主人公であると知っていた。
零歳にして世界を知覚し、その能力は全人類を超越していた。
初めて発した言葉は唯我独尊。
世界が自分を中心に回っていることは既知の事実に過ぎない。
力あるものには力を振るう権利がある。
だが、大きすぎる力には縛りが必要だ。
無秩序に振るえば世界を壊す。
大義名分あればこそ力は正しく振るわれるのだ。
幸いなことに世界は危険に満ちていた。
力持つものには世界の危機に立ち向かう権利がある。
自分からあくせく動くのは性に合わない。
強者は余裕を持つべきだ。
乞い願われてやれやれと動き出すくらいがちょうどいい。
こうして巻き込まれにくる系主人公が誕生した。