あらすじ
「お前の【鍛冶】スキルはFランク。足手まといだ」
勇者パーティに加入して3年。鍛冶師のアルト・ファウルは、魔王討伐前夜に仲間たちから無情な追放通告を受けた。
武器すら取り上げられ、最前線の廃村に捨てられたアルト。しかし彼には、誰にも打ち明けなかった秘密があった。幼い頃、神殿の地下で偶然触れた「古代鍛冶の神器」が彼の魂に刻んだ————隠しスキル【神代鍛冶師・SSS】の烙印だ。
廃村で野良のゴブリンを倒しながら、封印が解けていく。素手で岩を砕き、廃材から「一撃で竜を両断する剣」が生まれた。
そんなアルトの前に現れたのは、傷だらけの女騎士。魔王を討伐した英雄・王国騎士団長のイリス・シルヴァ。彼女が口にしたのは命令ではなく、懇願だった。
「———あなたにしか、私の剣は打てない。お願いします」
俺を捨てた勇者は、俺が打った剣でようやく魔王を倒したと知っている。これからは、俺が選んだ人間だけのために鎚を振るう。