あらすじ

満月を挟む三晩だけ、死者のために扉を開く貸衣装店がある。 そこでドレスを借りた死者は、一夜限り、生者の夢を訪ねることができる。代金は、会いに行った相手との甘い記憶。記憶を失っても、愛されていた温もりだけは胸に残る。 閉店間際、ひとりの母親が店を訪れた。彼女が求めたのは、自分が着るためのドレスではない。幼くして亡くなった娘に着せるはずだった、月のように黄色い子供用のドレスだった。 しかし、この店の衣装が運べるのは生者の夢の中だけ。死者は死者に会うことができない。 叶わなかった約束を抱え、母親は誰もいないドレスと踊り始める。 その姿を見つめていた店主は、彼女に告げた。 「明日の夜、もう一度いらっしゃい」 ※ミヤブリオに参加させていただくために書いた三題(ドレス/飴/月)噺です。

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小説を読もう2026/06/27
  • 現在の作品月夜の貸衣装店