あらすじ

報酬が、良すぎた。こういう金は、たいてい記憶を買おうとしている── 辺境の宇宙を、おんぼろ船一隻で渡り歩く傭兵カイ。相棒は、口のうまい船のAI〈セラ〉だけ。「誰も乗せない」を信条に生きてきた彼が、ある依頼で拾ったのは──冷凍睡眠に眠る、頭に"鍵"を隠された少女〈ニケ〉だった。 少女には、法外な賞金がかかっていた。狙うのは、かつてカイ自身が身を置いた組織。「無傷で回収しろ」──人を"容れ物"としか見ない追っ手から、カイは逃げる。 逃げて、逃げて。けれど、はぐれ者は一人、また一人と、ぼろ船に乗り込んでくる。撃つ手を持つ脱走兵。墓場に眠る、もう一人の"声"。 逃げ続ける船は、いつか捕まる。なら──捕まらないところまで、大きくなるしかない。 一匹狼の傭兵が、艦隊を、旗を、自分の星系を手にするまで。その成り上がりは、たった一隻から始まる。

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カクヨム
カクヨム2026/06/27
  • 現在の作品運ぶ者と運ばれる者 ──おんぼろ船一隻から、星系を統べる盟主になるまで──