あらすじ
【あらすじ】気がつけば、底なしの絶望が口を開ける「多層侵蝕迷宮」に落ちていた青年・カナタ。そこは、理不尽な環境とバグじみた魔物が跋扈する狂気の世界だった。無力な彼が出会ったのは、迷宮最前線を単独で蹂躙する最強の探索者にして、強すぎるスキルの代償として「感情」と「過去の記憶」のすべてを失った白髪の少女・シロ。致命傷を負いながらも無感情に戦い続ける彼女を救うため、カナタは自身の隠された異能【記憶共有(エンパス)】を発動する。それは、彼女が支払うべきスキルの代償——すなわち「記憶と精神の喪失」をカナタ自身が肩代わりするという呪われた力だった。階層を下るたび、強敵を打ち倒すたび、カナタの脳内から「大切な思い出」が一つ、また一つと消え去っていく。逆に、空っぽだったシロは少しずつ人間らしい感情と、カナタへの愛を取り戻していくのだった。自分が誰かもわからなくなる絶望の果てに、二人が最深部で見つける「セカイの真実」とは。これは、僕の心を喰らって、君が笑うための物語。
【登場人物】
カナタ(19歳)巻き込まれて異世界に落ちた青年。戦闘力は皆無だが、他者の呪い(代償)を肩代わりする異能【痛覚/記憶共有(エンパス)】を持つ。
シロ(年齢不詳)特徴: 迷宮の最前線を単独で戦い抜いてきた最強の探索者。しかし、強大なスキルの代償として感情と過去の記憶の99%を失い、人形のように感情がない。