あらすじ

ねえ、あなたに一つ聞いてもいいかしら。 あなたも何か、泡にされそうになったことない? ◆ 海の青は抱きしめてくれる。 けれど空の青は、どれほど手を伸ばしても届かない。 海の底で生まれた末の人魚姫は、そんな届かないものに憧れていた。 初めて海の上へ出た夜、嵐の中で王子を救った彼女は、人間の世界へ行くために声を捨てる。痛む足で陸を歩き、言葉を失った喉で想いを飲み込みながら、彼女は恋のそばに立ち続ける。 だが、憧れは時に残酷だ。愛した相手の視線の先に、自分はいない。救った事実も、捧げたものも、必ずしも報われるとは限らない。 誰かを愛することは自分を失うことなのか。 泡にならなかった人魚姫より、あなたへ。

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小説を読もう2026/06/27
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