あらすじ
榊燈真はある日、VRゲーム《エーテルガルド ~神の庭~》の拠点ごと、異世界へ転移してしまう。
ゲームでは王として国を治めていた燈真は、プレイヤーキャラクターであるレベル100の鬼人トウマとなり、二百五十人の配下を率いることになった。
最強の拠点。
最強の配下。
そして、最強の自分自身。
それでも、異世界で生き抜くのは簡単ではなかった。
自分たちは最強でも、わずか二百五十人の独立勢力にすぎない。
拠点が現れたのは、広大な国土を誇る見知らぬ国のただ中。
その国が動員できる兵力は、五十万。
二百五十人対、五十万人。
ひとたび敵と見なされれば、いつ攻め込まれてもおかしくない。
さらに、食糧も水も無限ではない。
近くの大都市では小麦が不足し、すでに餓死者まで出ていた。
敵を倒すだけなら難しくない。
だが、配下を養い、交易路を築き、他国と渡り合い、勢力を存続させることは、戦闘よりもはるかに難しい。
戦闘、食糧、防衛、交易、外交。
そして、ゲームではできなかった新たな国作り。
選択を誤れば、待つのは滅亡。
燈真は忠実な配下たちと共に、異世界の大地に新たな勢力を築き上げていく。