あらすじ
「完璧な暗殺者に育て上げねば、二人とも処分する」
レグルス王国の現国王の不義の子として生まれ、生後すぐに深い霧の森へと遺棄された赤ん坊。
彼を拾ったのは、無口な凄腕暗殺者・ガイと、一匹の漆黒の猟犬だった。
「シオン」と名付けられた赤子は、暗殺組織『銀狼の牙』で感情を殺す過酷な訓練を受け、気配遮断と短剣術の天才へと成長する。
一切の感情を見せないシオンだったが、激昂した時だけ、その背中に王族の証である「真紅の龍の紋章」が浮かび上がる。
そんなある日、組織に史上最大の依頼が舞い込む。
ターゲットは――現国王アルベール。
巨額の報酬を積んだ、正体不明の依頼主の狙いとは?
王宮の奥深くに隠された、20年前の残酷な真実。
血縁と組織の掟。父と息子の宿命。
機械のようだった若き暗殺者が、過酷な戦いの中で「人を信じる意味」を知って、失った感情を取り戻していくいく。
捨てられた王子が紡ぐ、ダークファンタジー、ここに開幕。