あらすじ
昭和二十一年二月、第二次世界大戦の爪痕が深く残る東京の下町に、親を亡くした子爵令嬢・桐島花が暮らしていた。
父が病没し、花は継母・八重子と義妹・聡美に虐げられ、使用人として働かされる日々を過ごしていた。
19歳の春、桐島家に縁談が舞い込む。相手は士族の息子で職業は海軍大佐だという。八重子はその縁談を義理娘の花に宛てがい、相手がくれるという多額の結納金を手に入れる腹積もりだった。
バレたらタダで済ませられないと怯えて縁談相手の時東義孝の元に向かった花を待っていたのは、穏やかで優しい義孝とその母親・千代の温かい歓迎だった。
役に立たないと蔑まれてきた花が、自分の願いを持ち目覚めていく。
そして、そんな花を幸せにしたいと、いつしか義孝も思い始める。
見合いイコール同居から始まる溺愛ストーリーです。