あらすじ

掃除係はいらない。

――モンスターが出てこないダンジョン配信、始まります。

配信開始五分前、ダンジョン清掃員の三倉ミオは、未清掃区画へ入るなと警告していた。
けれど返ってきたのは、契約終了の一言だった。
夜中まで残って書いた警告メモは、登録五十万人記念配信の邪魔だと丸められる。

その数分後、同接七万八千人の本配信で、彼らは未清掃の罠部屋へ踏み込む。

待っていたのは、逃げ道を塞ぐ連動式の罠。
救助は間に合わない。
コメントでも止められない。
逃げた先にも、次の仕掛けが待っている。

その配信画面に、ミオの白線が浮かぶ。

線の外側で、罠が次々と作動する。
元仲間たちは、もうその線を無視できない。

七万八千人の前で、「いらない」はずだった掃除係の白線だけが、生き残る道になる。
線が一人ずつ助けるたび、疑っていたコメント欄もその線を追い始める。

だが救助配信の奥には、申請図面にない黒いゲートが映っていた。

一度きりの救助では終わらない。
ミオの武器は、剣でも魔法でもない。罠と汚染を読む、清掃の技術だ。
その白線と清掃ログが、消された事故映像、過去の事故、企業がダンジョンに隠した秘密を、一つずつ表に引きずり出していく。

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アルファポリス
アルファポリス2026/06/26
  • 現在の作品【第一章完】ダンジョン清掃員の白線《セーフライン》配信 ~追放された私、罠部屋で全滅寸前の人気配信者パーティーを救ってバズりました~