あらすじ
港雪斗には、絶対に守り続けている約束がある。
「俺は絶対にバレーなんかしない」
小学三年生の頃、幼馴染の岡田愛斗がバレーボールに夢中になった。
毎日一緒に遊んでいたはずなのに、気付けば岡田は練習、試合、バレーばかり。
「バレーに岡ちゃんを取られた!」
そう拗ねた雪斗は、勢いのままバレーを嫌いになり、二度とボールに触れないと宣言する。
それから九年。
中学二年生になった雪斗は、身長180センチ、成績優秀、運動万能の超ハイスペック男子へ成長した。
だが、どれだけ周囲に誘われても、体育の授業でも、バレーだけは絶対にやらない。
そんなある日。
練習試合中にセッターが負傷した岡田のチームへ、弁当を届けに行った雪斗は、なぜか急遽コートに立つことになる。
ルールも知らない。
ポジションも知らない。
それでも――
「岡ちゃん、まだ飛べる」
幼馴染だけが知る才能と、一度見たものを再現する異常な観察眼で、雪斗は仲間たちを驚かせていく。
これは、
バレーが大嫌いだった少年が、
幼馴染と同じコートに立つまでの物語。