あらすじ
王太子殿下が訪れたのは、婚約破棄代行会社の応接室だった。
希望するのは、もっとも失敗率の高い公開断罪型婚約破棄。
しかし、証拠なし。根回しなし。相手方家格確認なし。王命婚約確認なし。
さらに“真実の愛の相手”であるシェリナ嬢の同意書もない。
婚約破棄代行会社の営業担当である私は、営業用の笑顔で告げる。
「現時点で弊社が代行できるのは、婚約破棄ではなく、自爆でございます」
冤罪断罪プランは承っておりません。
犯罪は代行しておりません。
なお、公開断罪型婚約破棄は前金制でございます。
そんなところへ、断罪される予定だった公爵令嬢エルミナ様が来社して――。
これは、婚約破棄を勢いでやりたい王太子殿下と、契約・証拠・前金を重んじる婚約破棄代行会社の営業が織りなす、異世界恋愛コメディ。