あらすじ

【あらすじ】 貧しい男爵家で育った十八歳のオメガ、ノエル。 亡き母の淡い青いリボンだけを支えに生きてきた彼は、ある日、年老いた伯爵へ差し出されることになる。 薬を飲まされ、逃げ出した宿の廊下で、ノエルはひとりの貴族の男に助けられる。 しかし、熱に浮かされた夜、二人は互いの名も知らぬまま番となった。 翌朝、男はノエルを男爵家へ戻さないと決める。 その後、ノエルに告げられた名は、アルマン。 帝都の片隅に用意された小さな家で、ノエルは彼を待つ日々を覚えていく。 庭の芽吹き。 暖炉の前の静かな夜。 名を呼べないまま重ねていく時間。 けれど、アルマンには隠している名があった。 彼の本当の名は、コンラート・ノルトフェルト。 この帝国の皇太子だった。 偽りの名で始まった関係は、やがてノエル自身も知らなかった出生の秘密へと繋がっていく。 売られるはずだったオメガが、春を待つ庭で本当の居場所を見つける物語。

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カクヨム2026/06/26
  • 現在の作品春を待つ庭