あらすじ
魔法契約がすべてを支配する王国で、リオル・アステが授かったのは、ハズレスキル《校閲》。
誤字脱字が赤く見えるだけ。
剣も使えず、攻撃魔法も撃てない。
役立たずと笑われたリオルは、王都文書院を追放され、辺境の公証所へ飛ばされる。
しかし、その力はただの誤字発見ではなかった。
借金契約、徴税契約、徴兵契約、婚約契約。
人々を縛る不当な契約の矛盾が、リオルの目には赤く見える。
この国では、契約は魔法だ。
ならば、間違った契約は呪いになる。
リオルは剣を取らない。
魔法も撃たない。
ただ赤ペン一本で、悪徳貴族が仕組んだ契約の抜け穴を暴き、人々を縛る呪いを一行ずつ修正していく。
やがて彼は、父が反逆者として処刑された事件と、王国の根幹にある建国契約の嘘へたどり着く。
これは、ハズレスキルと笑われた少年が、王国の嘘を赤入れする異世界法廷ファンタジー。