あらすじ

ゲーム会社で『Eternal Cycle — 和の調律者 —』を開発していた若手プランナー兼シナリオ担当・澪。 彼女は、文明シミュレーション、六種族の思想設定、エターナルによる周回構造、そして六人の美少女主人公たちの設定を担当していた。 連日の徹夜。 終わらない仕様変更。 上司からの無茶振り。 納期直前の修羅場。 エターナル出現条件のバグを修正していたはずの澪は、限界を迎え、デスクの前で意識を失う。 そして目を覚ますと、そこは見覚えのある古代遺跡だった。 魔族、天使族、エルフ、ドワーフ、人間、獣人族。 調和、秩序、循環、構造、発展、流動。 彼女が設定したはずの六種族の少女たちが、目の前に立っていた。 最初、澪は自分が作ったゲーム世界に転移したのだと思った。 けれどすぐに気づく。 この世界は、彼女の作った仕様と似ている。 だが、完全には同じではない。 イベントの発生条件が違う。 敵の出現位置が違う。 仲間たちの台詞が違う。 そして、ゲームでは演出だったはずの《虚無》も《残響》も、この世界では本物の痛みとして存在していた。 エターナルは倒すべきラスボスではない。 文明が自らを調律できなくなった時に現れる、最後の修復機構。 出現した時点で世界は初期状態へ戻され、すべてはやり直しになる。 澪は、開発者としての知識を頼りに、六人の少女たちと共に崩壊へ向かう世界へ介入していく。 敵を倒すだけでは、世界は救えない。 海がなぜ息を失ったのか。 森がなぜ沈黙したのか。 都市がなぜ暴走したのか。 文明はどこで循環を失ったのか。 これは、滅びを倒す物語ではない。 滅びが生まれる原因を見つめ、世界を調律していく物語。 そして澪はやがて知る。 この世界には、自分の仕様書にない真実が隠されていることを。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/06/26
  • 現在の作品徹夜続きのゲーム開発者、気づいたら自分が作ったはずの文明調律RPGに転移していました 第一部