あらすじ
「数字でものを言え。会社の金の話だ」
営業部の吉野遍が一ヶ月かけた企画は、「経営戦略部の鉄の壁」と恐れられる先輩・白川古都に一蹴された。
冷徹で完璧な仕事ぶり。
しかし遍は、その姿に悔しさとともに強い憧れを抱いていた。
「いつか、この人に認められたい……!」
その一心で何度も食らいつくうち、自販機前で言葉を交わすように。
厳しいだけではない古都の意外な優しさに触れ、二人の距離は少しずつ縮まっていく。
やがて仕事の相談だけでなく、二人で飲みに行くようにまでなったある夜。コンペに負けて落ち込む遍を慰める古都に誘われ、ついに一夜を共にしてしまう。
憧れの先輩との、一度きりの思い出。そう胸に刻んで生きていくつもりだったのに、この夜を境に二人の関係は予想外の方向へ……?
恋愛に臆病な後輩と、彼にだけ素顔を見せる完璧な先輩。不器用な二人が織りなす、甘くて切ないオフィスラブの結末は。