あらすじ

王立アーデンベルク学園の卒業記念パーティーで、侯爵令嬢シャルロッテ・ヴァン・アーデンフェルトは、婚約者である王太子レオンハルトから大勢の貴族たちの前で断罪される。聖女マリエルへのいじめを次々と糾弾され、婚約破棄を宣告される――誰もが彼女の破滅を確信した、その瞬間だった。 しかしシャルロッテは涙も弁明も見せず、深く頭を下げて「婚約破棄をしてくださり、ありがとうございます」と感謝を口にする。そして、いじめの事実をあえて認めたうえで、三年間にわたり記録し続けた証拠と、婚約契約書に秘められた"ある条項"を明かす。 それは、「王家が公の場で一方的に婚約を破棄した場合、王家はアーデンフェルト家への莫大な貸付金を即時返済する」という契約だった。王太子の断罪劇は、実はシャルロッテが三年前から待ち続けていた"契約解除の儀"だったのである。 王家の財務官だけが事態の深刻さに気づき、会場が騒然とする中、シャルロッテは静かに宣言する。 「——これで、あなたを、訴えられますわ。」 三年越しの復讐は、ここで終わらない。婚約破棄は終幕ではなく、王家と聖女を相手取る反撃の幕開けだった。

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小説を読もう2026/06/26
  • 現在の作品婚約破棄、ありがとうございます。——これで殿下を訴えられます