あらすじ
異世界でスキルを授かる儀式に臨んだマリクは、「脂肪転移」という一見まったく役に立たない能力を与えられてしまう。
自分や他人の脂肪を別の対象へ移すだけというそのスキルは、戦闘にも役立たず、周囲からは完全な“ハズレ”として嘲笑される。
絶望しながら神殿を後にしたマリクは、自分の人生が始まる前から終わったかのような無力感に沈む。
しかし、スキルの説明が極めて曖昧であることに気づき、「移すだけ」という言葉の裏に隠された可能性に思い至る。
――もし、脂肪を“任意の場所”へ移せるのだとしたら?
これは、誰もが見下した“ハズレスキル”が、
常識を覆す最強の錬金術スキルだと知る物語。