あらすじ

「ねえ、これって、ぜんぶ食べれるんだっけ?」 「……は?」 巨大な魔物の死骸を、指先一本で解体しながら、濃紺の髪の少女は、男の常識を片っ端から壊していった。 森を焼き、丘を抉り、地平線まで黒く染め上げた焦土の中心で、少女は楽しそうに呟いた。 「ご飯、ご飯♪」 カレン=アストレイ、17歳。 公爵家を「つまんない」と家出した、規格外の魔道士。 殲滅級——世界に片手で数えるほどしか使い手がいない、地形を変える破壊魔法——を、彼女は食材確保のために笑顔でぶっ放す。 旅の目的は、師匠が唯一名前を教えてくれた「異式」と呼ばれる、世界の魔法法則の穴。 そして、美味い飯。 たどり着いたヴェルデンの街で、彼女は、街の地下に禁忌の気配を感じ取る——。 「お、いいね」 最強の自分勝手は、誰にも止められない。 食材のためなら、地形も変える。 『世界を焼く前に、晩餐を。』開幕!!

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カクヨム
カクヨム2026/06/26
  • 現在の作品世界を焼く前に、晩餐を。 〜あとなし魔道士の歪みと美食のフルコース〜