あらすじ
労働時間「1日8時間」なんてただの都市伝説だった。
東京の物価の高さと毎日の残業に揉まれる「私」の心の支えは、田舎の実家から送られてくる無料のお米や野菜、そして冷凍庫を埋め尽くす6キロの鮭。
ある夜、硬いアボカドと格闘して指を切り、半年間開けていなかった救急箱の段ボールを開く。
タコライスだかガパオだか分からない料理をスプーンですくいながら、変わり映えのしない毎日に思いを馳せる。
都会の荒波に少しだけ疲れ、それでも「腹が満たされればそれでいい」と逞しく生きるワンルームの孤独と、ささやかな自炊の記録。