あらすじ
多種族が共存する異世界。
天賦魔法とは、魂そのものの証明である。
才能を持たない者は「空炮(からほう)」と蔑まれ、その存在すら否定される。
そして一部の種族は、魂ではなく肉体によって価値を測られてきた。
――擬態種。
その肉を口にすれば、寿命を延ばせるという。
ただそれだけの理由で、人々は彼らを狩り続けた。
狩り続け、絶やし続けた。
今や、擬態種は絶滅した。
凛は、その最後の血を引く、特異な出自の少年だった。
幼い頃、姉・霜と無理やり引き離され、奴隷として売られた凛。
だが、ある特別な人物に買い取られたことで、彼は自由を得る。
そして、魔法学院への入学。
一見すれば、それは普通の人間として生きるための第一歩に見えた。
けれど凛にとって、学院生活はただの通過点に過ぎない。
姉さんを、見つける。
ただそれだけが、彼の生きる理由だった。
しかし、命運は少年に安息を許さない。
学院では、強大で危険な古龍族の少女が、凛へ病的な執着を向ける。
暗がりの向こうでは、世界の再編を企む人間の天才が、すべての種族を巻き込む陰謀の糸を張り巡らせていた。
種族間の憎しみ。
力の真実。
そして、引き裂かれる魂。
さらに深い闇の底から、数千年を生きる何かが、このすべてを静かに見つめている。
盤上に並ぶすべての駒は、初めからその者が自ら配置したものなのだから。
さあ、戦え。
己の目的を阻む者を、すべて殲滅せよ。
魔法、祈り、呪い、融合、霊骸、魔物、古代兵器、共食――使えるものはすべて使い尽くせ。
行く手を阻むものは、例外なく破壊せよ。
................
...............
これで、もう十分だよね……姉さん?