あらすじ
新資源の発見により、企業は著しい成長を遂げ、巨大なコングロマリットへと変貌していった。地域経済への影響力は国家ですら無視できず、行政は企業群の意向を汲まざるを得ない。
その陰で、労働者の権利は軽視され、命は安く使い潰されていた。
神が実在し、寵愛を受けた聖女がいる世界。愛と戦の神に選ばれた聖女アルテミシアは、この現状を憂い、労働者の命と権利を守るため、国家労働局を設立する。
法と武力介入。
その二つを武器に、労働局は企業犯罪の闇へ踏み込んでいく。
かねてより存在が疑われながら、尻尾をつかめなかった人身売買ネットワーク。その捜査は、一人の労働者の目撃情報をきっかけに大きく動き出す。
これは、聖女アルテミシアと、義体化された補佐官・橘伊吹、そして国家労働局強制介入班が、企業群の影に潜む犯罪と対峙していく捜査記録である