あらすじ
人類評価システムが、すべての人間に『人間評価値』を割り当てる世界。
職業適性も、健康も、その人間性さえも数値に置き換えられ、人はもはや、自分が何点であるかでしか語られない。
そんな世界で唯一、人間が介在できる存在、
それが「人間が人間を評価する」人類鑑定人だった。
だが彼らもまた、システムには抗えず、いつしか鑑定人は、すがる人々の「信仰」を集めるだけの存在へと堕していた。
システムに従順な人間は、いずれも高い評価を保つ。
そこからこぼれ落ちた者だけが、救いを求めて鑑定人のもとを訪れる。
人間鑑定人である主人公雨宮真司もまた、救われない人間たちを無意識に軽蔑するようになっていたのだった。
-----ひとりの来訪者をきっかけに、彼の世界は大きく変化していく。
「----俺。ヒーローになりたいんだ」