あらすじ

あの頃、あそこにいたあの時のぼくに戻れたならの別視点Verです。 一ーちがう。あんなの、あいつのあの音じゃない。 名古屋の地下鉄の駅ですれ違ったのは、かつて中学の教室でバカみたいに一緒に大笑いした天音だった。 だけど、お上品な仮面を被って、嘘を重ねて生きる今の私には、あいつのバッグで揺れる真っ赤なヨツズミのキーホルダーが、血を流して鳴いているように見えて、どうしても声をかけることができなかった。 自分の芯を守るために壊れていく天音と、生き残るために自分を捨てた私。 溶けかけのアイス。熱を持った風。そして、どこからか聞こえる風鈴の澄んだ音。

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カクヨム
カクヨム2026/06/26
  • 現在の作品アノコロノボクラ