あらすじ
「メイデリュイーヌ王太子妃……いや、ただのメイデリュイーヌよ!貴様を国家反逆罪の咎でギロチンの刑に処す!!」
豪華絢爛なパーティーでこの国の王が高らかと宣言した。
招かれた美しい装いの貴族達は驚いた顔をしたが、察したようにすぐに顔を綻ばせ余興を楽しむかの如く断罪された元王太子妃を眺めた。
誰も助けようとせず、おかしむ者もいない。彼女の家族もだ。誰もが彼女を正当な王太子妃だと思っていない。本物は既にいるからだ。
王族の席には王太子と王太子妃、そして二人の子供である王子と王女がいた。二人の年齢は五歳と三歳。どちらも王太子、王太子妃に似ており国の安泰を喜んだ。
本日は次期王太子候補である王子のお披露目誕生パーティーだった。
そんな喜ばしいパーティーでなぜこんな断罪劇が起こってしまったのかと言えば、裁かれたメイデリュイーヌが『わたくしこそが本物の王太子妃です!』とパーティーの場に現れ場を弁えず訴えたから。
それが王の勘気に触れ、ありえない処罰が下された。