あらすじ

仕事帰りの電車で、俺は座り損ねた。 目の前に座るおばちゃんは、駅に着くたびにバッグを触り、少しだけ前かがみになる。 どう見ても、降りそうに見えた。 次こそ立つ。 今度こそ空く。 そう思うたびに、期待は外れ、苛立ちだけが残っていく。 けれど、おばちゃんは何も悪くない。 勝手に意味を読み取って、勝手に疲れていたのは、俺の方だった。 仕事帰りの電車の中で起きた、席ひとつ分の小さな苛立ちの話。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/06/26
  • 現在の作品【小説】帰りの期待席