あらすじ

灰と星と藍の狭間――カラム。 ここは、想いというヒトの残留思念がまだ息をしている場所。 生も死も、記憶も忘却も、すべてが並んで息をしている場所。 誰かの温もり、そして、残り香だけが、ゆっくりと漂っている。 白く降り積もった大灰原の中、しっかりと足に力を入れ、赤髪の少女は確かな歩みを進める。靴跡が、灰の上にくっきりと残る。 「……帰らなきゃ」 「でも……どこへ? わからない……」 赤髪の少女が無意識のうちに自然と発したその声は、いつの頃だったか、もはや記憶は定かではないが、その昔、魔女が何度も口にした言葉と何故かよく似ていた。まるでそれは、逃げられない過去からの蘇り。残酷なほどに胸が締めつけられる『アリア』からの宣戦布告のようだった。 『あんたが逃げることは一瞬だって赦されない』 ただそのまま、 『前を見続けろ』 ——それが、それこそが、 このセカイに置ける『灰燼に帰した魔女うしろ』にとって出来ることの全てであった。

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カクヨム
カクヨム2026/06/25
  • 現在の作品[漫画原作脚本]灰燼に帰した魔女うしろ