あらすじ

文化と国政の中心都市サン=アレールで下宿生活をしているニコラは、良家の息子に相応しい教養として父ブランシェール氏から与えられたヴァイオリンを弾くのが趣味の法学生。息子を法曹界へ送り込みたい父に従い、社交の場では貴族趣味の上流層が好むクラシックの演奏を披露しつつも、心の奥では自分自身の音楽を望んでいた。 ある晩春の夜、父のサロンを辞去したニコラは、帰路に見つけたダンスホール"滑る床亭"にふらりと足を踏み入れる。そこで彼が目にしたのは、情熱的な舞を披露する小柄な青年の姿だった。衝撃を受けるニコラに人懐こく話しかけてくる彼は、ヴァイオリンケースを見るなり演奏を催促する。戸惑いつつも初めて自作の曲を人前で弾くニコラの音色に耳を澄ませながら、青年は軽やかに踊り始めるのだった――。 自己表現を時代や他者の評価軸に置かれる痛みの中で、魂の共鳴者に出逢うボーイ・ミーツ・ボーイ物語。 *** BL前夜くらいのすれすれのブロマンスのつもりですが、捉えようによってはすでにBLかもしれません。また、直接的な描写はありませんが年齢制限要素の仄めかしがあります。予めご了承ください。 ※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。

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エブリスタ
エブリスタ2026/06/24
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