あらすじ
『国民あっての王国と言い張る王子と、財政あっての王太子妃』――それぞれの正義
「国民を救いたい。」
理想を信じる王子は、重すぎる税に苦しむ人々を前に、減税と福祉の拡充を訴える。
「国を守るには、財政を守らなければなりません。」
一方、王国の財政を預かる王太子妃は、
赤字が続けば飢饉や災害のときに国民を救えなくなると考え、
支出の抑制と備えを優先する。
王子は人々の笑顔を見て政治を語り、王太子妃は帳簿の数字から未来を読み解く。
互いに国民を思いながらも、その方法は決して交わらない。
理想か、現実か。
今を救うのか、未来を守るのか。
どちらが正義で、どちらが間違いなのか。
貧富の格差が広がる王国を舞台に、「最大多数の最大幸福」とは何かを問い続ける、
二人の政治と信念の物語。