あらすじ
「知り続けたい。だから僕は、歩いている」
そこは、常に激しく地形を変える活火山、数万年の時を止める氷河、そして巨大なドラゴンや精霊、はたまた生前の記憶を求めて彷徨うゾンビたちが跋扈する、極彩色のファンタジー世界。
生まれ育った「世界の中心」を離れた僕は、一冊の古いノートを手に、終わりなき旅を続けている。
僕が歩くことでしか広がらない、世界の境界線。
ここは、僕にとっての「世界の端っこ」。更新し続ける端っこなんだ。
僕は剣を振るわない。魔法で敵を打ち倒すこともしない。
ただ、出会った奇妙な住人たちの隣に腰掛け、ひたすら考え、静かに対話を重ねていく。
「雪が冷たいなんて、絶対にそうでなきゃいけない理由はあるのだろうか?」
「私たちが『本物』だと信じている現実も、誰かが作った箱庭にすぎないとしたら?」
これは、ファンタジー世界の住人たちが持つ独自の在り方や、彼らが紡ぐ言葉のなかに隠された、キラキラとした哲学を1ページずつ書き留めていくノートの記録。