あらすじ
友達に囲まれ、好き合う女の子と並んで歩く。
そんな、穏やかで幸せな人生に憧れる彼が、病没後に転生した異世界は――
地獄、そのものだった。
謎の怪奇生物、奇蟲の侵略によりて、人類の生存圏が六割近く失われた世界。
今日もまた、どこかで誰かの命が無惨に散っていく。
そんな転生先で、彼は否応なしに徴兵され、兵士となる。
凡人として生まれた彼が、まさかまさか、華々しい活躍など見せ付けられるはずもなく。
蟲に喰われ、あっさりと死んだ――はずだった。
そこで彼は気付く。
自分には不死の特性があるのだと。
死してなお死なず、再生を繰り返す毎に、自らの“素質”が増していくのだと。
ならば努力の果てに、世界の救済があるのではないか。
全てを救い、平穏が訪れた、そのときには――
望み続けてきた、幸せな人生が待っているのではないか。
穏やかな幸福。
これを享受すべく、彼は戦う。
――死なずの亡霊兵。
そんなふうに呼ばれ、畏敬の情を、向けられながら。