あらすじ
GRAND
忘れない君のことを、きっとこの世界がくそだとしても僕は諦めない
あらすじ
この世界にはGRANDと呼ばれる精神性疾患が存在する。
強い絶望、執着、孤独、後悔。
心の歪みをきっかけに発症した人間は、人間には存在しない器官――人外器官を獲得し、常識を超えた異能を手にする。
彼らはGRAND患者と呼ばれ、その多くはアスラ特殊記念病院に収容される。
しかし全ての患者が管理されているわけではない。
社会には今もなお、数多くの野良GRANDが存在していた。
高校生・肥後慎治は、ごく普通の日常を送るはずだった。
だがある日、謎のGRAND発症者KETによる襲撃事件に巻き込まれる。
同級生の千洋子を助けようとした結果、左腕を失い死の淵へ追い込まれる慎治。
そんな彼を救ったのは、自称GRAND研究者を名乗る胡散臭い男――秋山蓮斗だった。
「助手にならない?」
蓮斗によって与えられた特殊義手。
GRANDに対抗するための技術――悪魔式。
そして事件に引き寄せられる体質。
平穏だった日常は終わりを告げる。
消えた少女。
夢に現れる赤い扉。
誰にも見つからない神隠し。
人を保存食として集めるGRAND。
慎治、千、蓮斗の三人は、野良GRANDが引き起こす怪事件へ足を踏み入れていく。
だが事件を追うほどに見えてくるのは、怪物ではなく――
怪物になってしまった人間達の心だった。
「能力じゃない」
「病気だよ」
これは怪物を倒す物語ではない。
怪物になった人間と向き合う物語だ。
失踪事件。
連続殺人。
記憶喪失。
偽りの家族。
そして、この街に現れた最悪のGRAND――KET。
忘れられた者達の物語が、今始まる。