あらすじ

戦争を知らない少年だった。 山が見え、川が流れていた。 羊は鳴き、父は笑い、母は花の世話をする。 人口も少なく、裕福とは言えない。 けれど、不自由でもない。 そんな村で育った農夫の少年、エドガー。 彼は少し考える癖があった。 風が湿っていること。 鳥が低く飛ぶこと。 川の流れが少し変わること。 人が怒り、人が笑うこと。 本で知ることと、実際に見るモノの違い。 戦争という言葉は知っていた。 だが、人が争うということを知らなかった。 知らないまま守ることは出来るのだろうか。 父が見てきたもの。 母が捨ててきたもの。 人が争い、人が生き、人が笑う理由。 農夫の少年は少し考え、少し遅れながら。 その世界を見て歩く。 これは、英雄譚ではない。 一人の農夫が、人を知り、戦争を知り、静かな朝の価値を知るまでの話。

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カクヨム
カクヨム2026/06/25
  • 現在の作品静かな朝を