あらすじ
世界には、生まれながらに一つの「律」が宿る。
だが、辺境の墓地で暮らす少年レイには、何の力もなかった。
帝国軍が村を焼き、英雄たちの墓を暴くまでは。
レイに目覚めた力《遺願律》。
それは、死者が生涯を懸けても果たせなかった最後の願いを、絶対の世界法則へ変える力だった。
剣聖の願いは、すべての武器を沈黙させる。
亡国の将軍の願いは、戦場を決して陥落しない城へ変える。
裏切られた王の願いは、約束を破った者からすべてを奪う。
数百人の英雄たちの遺願を従えたレイは、帝国軍を圧倒し、国に捨てられた異種族や亡国の民を集めて、新たな国を築いていく。
しかし、墓の下に眠る英雄たちは全員、初対面のはずのレイを知っていた。
「今度こそ、俺たちを正しく葬ってくれ」
地下に埋められた六つの滅びた世界。
繰り返される終焉。
失われた主人公の記憶。
これは、最弱と呼ばれた墓守が、滅びを繰り返す世界の最後の王になる物語。