あらすじ

風を測れ―。それは帝国の崩れゆく音を聞き取れ、という密命だった。 王朝末期。 天文台に勤める下級官吏・沈遙は、ある日ひとつの密命を受ける。 『風を測れ』 意味も告げられぬまま旅に出た沈遙は、監察使・陸景とともに各地を巡ることになる。 飢饉の噂があるのに消えない人口。 帳簿と合わない税の数字。 姿を消した兵糧。 忽然と消えた草原の使者。 そして各地に現れる「黒い狼」の印。 調べるほどに浮かび上がるのは、戦の気配ではなく、誰かが意図的に作り出した戦の影だった。 数字は書き換えられる。 証言は消される。 だが人の営みは消えない。 やがて沈遙は知ることになる。 この国の異変を追っているのは、自分だけではないことを。 王朝の終わりが近づく中、天文官は風の正体を探して旅を続ける。 数字の裏に隠された真実を記録するために。

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小説を読もう2026/06/25
  • 現在の作品風を測るー梁末紀行ー