あらすじ
「味方の回復もできず、攻撃もできない無能に用はない」
勇者パーティの聖女として冒険を続けていたアリスは、ある日突然、リーダーである聖騎士から「追放」を言い渡される。
彼女が持っていたのは、世界を構成する『バグ』を修正するという、一見すると地味で無価値なスキルだったからだ。
しかし、アリスが去った直後から世界は異変に包まれる。
これまで勇者たちが順調に攻略できていた魔王軍のモンスターたちが、ありえない挙動を見せ始め、世界はシステム崩壊の危機に直面したのだ。
実は、これまで勇者たちが冒険を続けられたのは、アリスが陰でこっそり世界に発生する致命的な『バグ』を修正し続けていたからに過ぎなかった。
「修正能力がないなら、ただの理不尽な超高難易度ダンジョンだ。せいぜい地獄を見ればいい」
無能と呼ばれた少女が去り、崩壊していく勇者パーティ。これは、追放された最強の『修正者』が、世界を救うために高額な報酬を要求する――ちょっとスカッとする物語。