あらすじ
学校の帰り道、寂れたバス停に。
ゴブリンが腰掛けていた。
ゴロゴロと音を立てて、ひなたの日常が崩れていく。
けれど大丈夫、ひなたら間抜けだから。
間抜けエピソードをあげればキリがない。
・パジャマ姿のまま登校してしまう。
・考え事をしていると息の吸い方を忘れてむせこむ。
・小6なのにいまだ靴の左右を履き間違える。
間抜けを辞書で索引するとこのような意味があるらしい。
『気がつかないうちにばかげた事をしてしまう』
・クラスメイトと喧嘩して、つい前歯をへし折ってしまった。
・ヤンキーにカツアゲされ、つい金的してしまった。
・不審者にわざと声をかけて、つい鬼ごっこをしてしまった。
とっても優しい両親のもとに産まれ、何不自由なくすくすく育ち、これといってほの暗い過去もない、基本的に善良であるはずのひなたはけれど。
唯一の欠点──。
悪意に対して、ついぶん殴ってしまう間抜けな性分を持つ。