あらすじ
王国の大広間で、公爵令嬢シルフィーネは婚約者ライオネルから一方的に婚約破棄を告げられた。
理由は、彼女が「幼すぎる」から。
隣には、勝ち誇る伯爵令嬢アメリアの姿があった。
さらにライオネル側は、婚約破棄の責任をシルフィーネに押しつけ、賠償金まで求めてくる。
だが、シルフィーネは泣き寝入りしなかった。
公爵家、法務顧問、そして彼女を信じる令嬢たちの証言によって、ライオネルとアメリア、そしてその背後にある不正は少しずつ暴かれていく。
しかし、追い詰められたアメリアの凶行により、シルフィーネは階段から突き落とされ、一年以上もの長い眠りにつくことになってしまう。
そして目覚めた時、彼女はかつて「子供」と嘲られた少女ではなく、美しく成長した令嬢となっていた。
すでに断罪は終わり、ライオネルもアメリアも罰を受けていた。
過去と決別しようとするシルフィーネのもとに届いたのは、北国ノルディア王国第一王太子エドワルドからの縁談。
穏やかで誠実なエドワルドは、彼女を急かさず、傷も弱さも含めて一人の人間として尊重してくれる。
けれど、再び誰かを信じることは怖い。
それでもシルフィーネは、少しずつ彼の優しさに触れ、自分の足で未来を選び始める。
婚約破棄、断罪、長い眠り、そして新たな愛。
傷ついた公爵令嬢が、過去の呪縛を越え、北国王太子に溺愛されながら自分自身の幸せを掴む、再生と恋の物語。