あらすじ
東の国境を預かる領主エヴェルトは、暴力で戦場を蹂躙する鬼神である。その妻アルフヒルダは、人の知性と命を触媒とする術を操る魔女である。
道徳と慈悲を持ち合わせない二人の間には、深く入り組んだ共犯関係があった。
―――ある日、隣領の支配者が仕掛けた不穏な動きをきっかけに、彼らの凄惨な遊戯が幕を開ける。
武力と謀略の前に、決死の足掻きは余興に変貌してゆく。
外の世界がどれほど血と灰に染まろうとも、彼らの寝室は、世界で最も甘やかな平穏に満ちていた。
男の刃に慈悲はなく、女の声に救済はない。
これは世界を破滅へ導く夫婦による、美しくも凄惨な支配と略奪の物語。
※本作には、過度なグロテスク・ポルノ描写はありませんが、セルフレイティングに該当する要素が含まれています。ご了承の上、お読みください。
・戦闘による殺傷や魔術の儀式など、直接的な死亡/残酷描写が含まれます。
・夫婦間の親密なスキンシップや、夜の行為を暗示させる表現が含まれます。直接的な性行為の描写はされません。
・主人公夫婦は一貫して悪役として描かれます。焦土作戦による犠牲や、他の人間を洗脳することがあります。
基本的には悪人たちが一切改心せず、独自の価値観で行動するファンタジー作品となります。社会の情勢についての詳細な設定は、あえてあまり描写していません。
非倫理的な展開と、ダークな雰囲気をお楽しみください。
1話1000~1500文字程度、毎日更新。
区切りごとに視点が変わります。
- 狂瀾を既倒に廻らす / きょうらんをきとうにめぐらす
【動/連語】荒れ狂う大波を、もと来た方へ押し返す。衰退した状況や悪くなってしまった形勢を、再び元の良い状態に立て直すことのたとえ。