あらすじ
999回転生して、999回とも世界を救えなかった。
疲れ果てたタクミは、1000回目の人生こそ平穏に生きると決める。苦いお茶を飲み、神々に選ばれた勇者には関わらず、どこかの田舎で静かに暮らす――そのはずだった。
だが、ダンジョンで一匹の猫を助けたことをきっかけに、酔っ払いの女騎士に付きまとわれ、天才少年には勝手に師匠と呼ばれてしまう。
さらに彼は知ってしまった。この世界を支える魔法が、実は世界そのものを少しずつ蝕んでいるという真実を。
世界を救う気など、もうない。
それでも平和に暮らしたいなら、戦争中の三大帝国を巡り、禁じられた楽譜を集め、将軍や神官たちを騙しながら、世界規模の魔法システムを停止させるしかなかった。
これは、999回の失敗を経験した史上最悪にやる気のない男が、仕方なく世界の終わりと向き合う物語。
「世界を救いたいなら勝手にやれ。俺はただ、静かに眠りたいんだ。」