あらすじ
中卒で働ける所はあまり無い。
ましてや、スマホ等の情報端末が無ければ求人を求めてハロワに行くしかない。
だが、両親はそういった常識ですら教育するのを憚った。
どこの誰に頼れば良いのか分からず、両親の暮らしていた実家に帰されて1人で寝て起きるだけの生活を繰り返すだけだった。
両親の残した僅かばかりの遺産を食いつぶすだけの生活。
これではいけないと思いながらも、中々動こうとは思えなかった。
そして、遂にその日はやってきた。
部屋に溜まったゴミ袋。
今日は燃えるゴミの日だ。
ゴミ収集のボックスにゴミを入れようとすると声をかけられた。
見ないようにしていた主婦たちの井戸端会議。
「なんすか?」
「ここって自治会の管理だから、自治会に所属してない人に使って欲しくないのよ」
「ねー、私もずっとそう思ってて」
地域の自治会に所属しなければ町の一員として認められない様で、その日俺はその言葉を鵜呑みにして地域の自治会へ所属することになった。