あらすじ

大昔。敗色濃き大神州帝国。若き飛行将校たちに命ぜられたのは、帰還の燃料さへ与へられぬ特別攻撃であつた。 物理学徒の吉田健司、文学を愛する北条篤志、妻を得たばかりの有馬慎吾、軍人として生きる真鍋景虎。そして彼らを率ゐる富司清胤少佐と、聖人の如き江原中尉。 父母、兄妹、妻、友、そして子供たち。帰るべき場所を持つ若者たちは、死を望んだのではない。それでも祖国と人々を守るため、雲の果へ飛び立つ。 やがて彼らは、敵メリカニア大空母艦隊と相まみえる。互ひを「誇り高き軍人」と認めた神衞軍とメリカニア軍は、憎悪ではなく敬意を抱きながら、最後の一機、最後の一艦まで戦ひ抜く。 特攻隊員の精神は美しい。されど、その美しさを必要とした戦術と戦争指導まで美しいのか。 若き翼の散華と、彼らを送り出した世界を描く戦争文学。

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カクヨム
カクヨム2026/06/24
  • 現在の作品散華せし 若き翼や 雲の果