あらすじ
「地味でつまらない」と王太子に婚約を破棄され、王国の通商評議会を追放された公爵令嬢セレーナ。
だが、彼女が一人で捌いていた通行手形と関税の査定こそ、王国の交易を支える“血流”だった。
たどり着いた辺境の寂れた関所町で、彼女は「税のいらない街」をつくると決める。
重い税の王都か、税のない辺境か――商人たちが選んだのは、後者だった。
剣も魔法もいらない。手形一枚と、決して曲げない物差しで、国の“中心”は静かに移っていく。
一方、彼女を手放した王都は、関税収入が枯れ、王国一の商会すら傾いていく。
これは復讐の物語ではない。より良い流れをつくった者のもとへ、人と金が集まっていく――静かな成り上がり戦記。