あらすじ
29歳のプロジェクトマネージャー・相沢美咲は、大手IT企業で働いていた。
炎上案件の火消し。
上司の責任転嫁。
無理な納期。
終わらない会議。
誰よりも働いているのに評価されず、成果は上司のもの、失敗は自分のもの。
ある夜、終電帰りのホームで意識を失った美咲は、目を覚ますと異世界の王城にいた。
「勇者様! どうか世界を救ってください!」
だが美咲は冷静だった。
「契約書は?」
王国は沈黙した。
話を聞けば、魔王討伐という危険な仕事なのに報酬も保証も曖昧。
失敗した場合の責任だけが押し付けられている。
それは前の会社と何も変わらなかった。
「お断りします」
世界初。
勇者召喚を拒否した女が、異世界の常識を壊していく。
これは世界を救う物語ではない。
搾取される側だった一人の女性が、自分の人生を取り戻す物語である。