あらすじ
学校中から「天使様」と慕われる完璧美少女・白井詩花(しらい・しいか)を、主人公・黒崎凛乃(くろさき・りの)だけは許せずにいた。
かつて詩花の“優しい嘘”に救われたことで、凛乃の真実も感情も、「問題を起こした彼女を、天使様が優しく許した」という都合のいい物語に書き換えられてしまったからだ。
「あんたの完璧な笑顔を崩して、自分が間違っていたって認めさせる」
詩花の仮面を剥がしたい凛乃と、凛乃の強がりを崩したい詩花。
互いの弱点や過去を探るうち、誰にでも平等だったはずの詩花は独占欲を隠せなくなり、凛乃もまた、詩花の弱さを自分だけのものにしたいと願い始める。
やがて二人は、相手を最も傷つけられる秘密を知る。
その傷を抉れば、ずっと望んでいた“負け顔”を見られるはずなのに。
相手を理解するほど、勝つための言葉だけが口にできなくなっていく。
傷つけるために知りたかった。
誰よりも守りたいと願うようになるまでは――。