あらすじ

義母・祥子が死んだ。 13歳のあの日から、父の遺産を狙う「財産目当ての侵入者」として激しく憎んできた、私の大嫌いな人。 四十九日を終え、彼女がどれだけ財産を使い込んでいたか暴くため、私は実家の金庫を開けた。 ――だが、そこに遺されていたのは、あの日から【一円の手もつけられていない通帳】と、私への遺言書だった。 「お姉ちゃん、お母さんはね、お姉ちゃんを守りたかっただけなんだよ」 泣き崩れる私に、高校生の義妹・舞香が手渡したのは、一冊の古い日記帳。 そこには、16年前の雪の夜に交わされた「温かいスープの恩義」と、10年前に崩壊寸前だった我が家を救うために義母が泥をかぶった「命がけの契約」の真実が綴られていた。 自分が傷つかないために貼り付けていた、丁寧で冷酷な「鉄の仮面」。 それがいま、圧倒的な愛の手によって、粉々に砕け散っていく――。 凍りついた十年間が動き出す、不器用な姉妹の、優しくて温かい再生の物語。 (全5回・完結済)

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カクヨム
カクヨム2026/06/24
  • 現在の作品鉄の仮面と、からっぽの家 〜財産目当ての義母が遺した、一円も触れていない通帳〜