あらすじ
市立図書館で働く四十八歳の司書、美咲。
仕事に不満はない。
生活にも困っていない。
けれどある日、一人旅から帰ってきた利用者の笑顔が心に残る。
――私は、このままでいいのだろうか。
そんな思いから、何気なく始めた対話。
それは答えを教えてくれるものではなく、自分でも気付かなかった気持ちに目を向ける時間だった。
少しずつ、自分のために時間を使うようになった美咲は、やがて気付いていく。
人生には、返却期限なんてないのかもしれないと。
これは、立ち止まっていた一人の女性が、もう一度自分の人生を歩き始める物語。